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業界の動向について教えてください。

いわゆる「業界」・・・はない。経済の動向、先行きはわからない(笑)

日本のプロダクトやサービスのクオリティは2、30年前に比べて一時は良くなったが最近顕著に様々な分野での品質、サービスの質が悪くなった。コストダウン、低単価競争が「無謀な競争」になっていないだろうか。私ども検査会社・調査会社はある一定レベル以上の品質を保つことが使命になっているので、それを保った上での低単価競争でなくてはいけない。
品質を維持する人と、コストを管理する人が完全に分業してしまうと、コストを管理する人は「お金のことしか」考えなくなるので責任のない仕事になりがちである。これも問題だと私どもは考えている。

国際的な価格競争については、無謀な競争ではなく、日本の品質の高い製品・サービスをどうつくるかを考えていきたい。人件費の安い海外で、誠実に(自分たちの目指す)品質が保てるのだろうか。疑問がある。これらの問題をどうやって日本の建設業界で保っていけるのか。

ジャストという会社の存在意義はなんでしょうか?

中小企業の存在意義は社員の雇用を守ること。国家でいえば国民の生命・財産を守ることが存在意義であり、これと同じ。
それから、日本の建築物の安全を担保すること。これを具体的に言うと、想定範囲内の安全、生命を守れる経済合意性安全性とコストのバランスがよい)の範囲での安全を担保するということになる。「想定範囲内の安全」とは、関東大震災や阪神・淡路大震災、東日本大震災クラスの地震でも建物が倒壊しないということ。

ジャストならではの仕事のおもしろさを教えていただけますか?

自分でどう面白くするかだ。嫌だと思ってやる仕事と、意義があると思ってやる仕事ではどちらが面白いか。ジャストの仕事では、日本の建物の安全をどうやって守るかを考えて、そこに意義を見いだせるか。ただ、ジャストでは日本の大きな建造物のほとんどに携われるので、例えばスカイツリーの検査をしたんだと友達に自慢できるかも。(笑)

ジャストを目指す方へメッセージをお願いします。

会社が小さいから20年後にどうなっているかがわからないところがいいところ。ただ、大企業でも20年後になくなっている可能性もある。それから、エネルギー政策の転換もあると思う。それによってまた、大きな企業や銀行がどうなっているかもわからないと思う。だから小さい会社の良さもあると思う。大きな会社で1万分の1より、小さな会社で300分の1の力になったほうが自分で方向を決められる可能性が大きい。

東日本大震災をうけて、どうやって安全な街をつくるか、これが全国あまねくというのは無理なのではないか。これから人口が減ってゆく、50年もするとずいぶん少なくなる。就労世代も減る。政府(行政)が全てやるというのは不可能なのではないか。つまり、民間や個人がどう考えてどう行動してゆくかがますます重要な時代になると思う。

今後ジャストにとってのビジネスの好機は確かにある。激変期に入っているから中小企業にとっては好機がたくさんあると思う。しかし大企業のような中長期の計画ではなく、中小企業らしく素早く対応してゆく必要がある。私は若くない。経験はあるが脳の機能も低下している。経験と老害の狭間でバランスをとるのが難しい(笑)、つまり若い人次第。

ジャストの目指す将来像についてお聞かせください。

事業を拡大し続けてゆけば、キャッシュフローに無理がきて借金が増えることもある。それを次世代に残してゆくのは本意ではない。最低限の利益で1/3は還元してしまうというような経営方針ではいけないのかもしれない。つまりドラスティックな拡大は好んでいない。着実に地道に実行して次世代に繋いでいきたい。
しかし、1,000人くらいの社員になるように拡大はしたいとも思っている。なぜなら、結婚式の主賓に呼ばれないようにしたいから。どのくらいになったら呼ばれなくなるか?と考えたら1,000人くらいでしょ?(笑)

株式会社ジャスト代表取締役