仕事×家事×子育て=人育て

阪神淡路大震災を神戸の実家で経験した私は、
安心して過ごせる空間についてとても興味がありました。
前職は設計事務所で住宅の仕事をしていましたが、
もっとパブリックな建物に携わりたい!と思い、
28歳の時ジャストに転職してきました。
 
当時は古い構造図を読むこともままならず、意匠図とのギャップ
(私が知識不足だったこともあるのですが。。)に毎日必死だったことを思い出します。
現場にも連れて行ってもらい朝から晩まで建築漬けの毎日で、
帰宅後は夕食を作ることはおろか、メイクを落とさずに寝てしまうこともしばしばありました。
自分のことで精いっぱいだった当時の私を理解してくれた夫には日々感謝でした。。
 
3年ほどそんな生活が続きましたが、第1子を授かり産休育休を取らせていただくことになりました。
復帰後は周囲の方々のありがたい配慮もあり、現場には行かず内業メインの業務になったのですが、自分が現地へ行っていない現場のデータ作成程困難なものは無いと痛感したのが育休明けの1年目でした。
 
そして仕事を以前のようなタイトな時間配分で予定してると決まって子供が体調を崩すんです。
私の精神状態が子供に伝わるのか、喘息の症状が出て何度も入院させてしまっていました。
そして負のスパイラルに陥ってしまうことがしばしばで。
「安心して過ごせる空間」がまず我が家で作れていないじゃないか!
私の中で仕事と子育てのバランスを考える時期でした。
 
その5年後には第2子も授かり同じように産休育休後の復帰をさせていただいたのですが、丁度上の子が小学1年生で下の子が保育園0歳児学級。
毎日やらなければならない、代わりのいない家事育児労働が2倍になり、
年齢もそこそこの私は毎日ヘトヘトだったんですが、
社内の方々の理解がほんとに有難く、なんとか仕事は続けさせていただいておりました。
 
そのおかげもあって、短時間でも子供としっかり向き合う時間があれば、
子供も安心して過ごせるんだと気づきました。
 
人は信頼関係を作ることで強くなれることが子供も私自身も実感・成長することができ、
ほんとに恵まれた人間関係に感謝する日々でした。
 
そして、ある日のニュースで
「世界各国の男女格差を調査し数値化した「ジェンダーギャップランキング2023」が発表され、
「日本は146か国中125位で、過去最低の順位となりました。」
といった記事を見てハッとしました。
 
まだまだ日本は男性社会であることを突き付けられ、
世界的に遅れをとっていることに恐怖を覚えました。
 
昨今は時短勤務や在宅勤務、男性の育休や残業削減といったワーキングマザーには優しい時代になり、現にジャストでもこれらが実施され、とても働きやすい環境で働かせていただいてるなぁと感じます。
 
制度は整ってきてはいるものの、なぜまだ男女格差があるのでしょうか。。。
どこかでこの仕事は男性がする仕事。これは女性。。。といった無意識のバイアスが
まだまだ根付いていることが日常的に感じられたり、
あとは変化を嫌う人が多いから。。。とかでしょうか。
 
一つ明らかな原因としては企業のリーダー比率では圧倒的に男性が多く、
無償ケア労働(家事、育児、介護)をまだまだ日本では女性が担うことが多いといったことがあり、海外のように男女平等とはなっていないことが挙げられるようです。
 
仕事も無償ケア労働も人それぞれ得意不得意はあると思います。
出来る出来ないに関係なくすべての人が日常的に経験出来たら一番良いですが、
仕事の大きい小さいに関わらず、
各々の仕事を意識して認めることだけでもできれば、本当の平等に近づくのではないかなぁと私は思います。
 
「唯一生き残れるのは強いものでも賢いものでもない、変化できる者だ。」と昔の偉い人は言っていました。
実際、変化することはめんどくさいですし大変です。
 
最近では幼稚園や小学校の参観に来られるお父さんも多く、子育と仕事の両立を上手にされてる方が多く見られるようになり、
徐々にでも意識が変わってきてるのかなぁとも感じることはあります。
 
人と人との信頼関係があれば変化も怖くないはずです。
皆が各々をリスペクトし合える社会になれば、自ずと生き残れる!そんな気がします。
 
ジャストはそれを可能にしてくれる組織ではないかと私は実体験を経てそう感じた次第でした。
 
まとまりのない文章で読みにくかったかと思いますが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
大阪営業所 須川 美智子