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ジャストコラム

安全だからこそ

私が小学生だった頃、父が釣り堀を経営していた。
私の遊び場は必然的にその釣り堀となり,「趣味は釣りです」と公言する絶好の環境だった。

十代後半からしばらくの間その趣味から離れていたが、子供達の親離れを契機としてそれ以降暇さえあれば磯に通っている。
私が通う磯は伊豆半島の石廊崎の少し西側で,釣り師の間では、古くから大物釣りで有名な中木という地区にあり,海水浴や温泉を目当てに来る観光客で賑わいを見せる観光地でもある。

釣り好きは,とかく過去の釣果や魚との武勇伝を話したくなるものだが、今回はそれを置いておいて、海や川での遊びを楽しい思い出にするために,気を付けることについて書いてみたい。

夏になると毎年のように、行楽地での命に係る事故を耳にするが、ちょっとした準備で水場での事故は防げるものが多いように思う。
磯釣りの場合、釣り場では足元が滑らないようにスパイクシューズを履き、泳ぎに自信があってもライフジャケットを必ず装着する。
真夏の炎天下では拷問に近いが、最近ではそれらのツールはメッシュで風通しが良い製品もあって暑さしのぎの工夫がされている。

これをファミリーの海や川での遊びに当てはめてみると,子供達に浮き輪やライフジャケットを着けさせて水遊びをさせるだけで溺れてしまうことを劇的に減らせるはずだ。
従来の浮き輪は外れてしまう事が心配だが、腕にはめるタイプやジャケットタイプはそういう心配が無い。
防波堤でのファミリーフィッシングや水深のある川遊び等には是非準備して行ってもらいたい。

準備が出来ていれば、それだけで大分安全に遊べるはずなのだが、子供を保護する立場の大人には気象に関する知識を少し持って遊んでほしい。
その日の天気予報とか、気圧配置が分かればさらに良いと思うが、雨が降って無ければ「大丈夫」の判断では当然いけない。
天気が良くても急変する可能性があるし、低気圧の影響で波がうねっていたり、風が強くて波が高い場合もある。
「今日は止めておこう」と判断出来る勇気が必要だ。

「せっかく来たのだから,・・・・」と,私も何度か思った経験があるが。怪我をしたら、周りの人たちに多くの迷惑を掛けるだけでなく,それ以降釣りに行かせてもらえなくなるので、意気揚々と夜中に車を走らせ磯に向かったものの、意気消沈して帰路についたことが何度かあった。その時の判断があるから,今でも磯に通うことが許されている。

私たち仕事では,危険な場所での作業を避けられない事があり,安全装備は必携である。
万全の準備を整えたら、隠れている危険を探し出して対処し、時にはまわり道をしてでも安全に仕事を終えよう。
家には家族が待っている。

教えられた言葉だが、『安全は全ての作業に優先する』

営業第一部 部長 芥生仁志