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ジャストコラム

あなたは転勤をどう思う

上司「小林君、来週の竣工検査が済んだら〇〇市の新規物件を担当してくれ」

私 「〇〇市ですか」

上司「そう。新しいアパートは契約してあるから、引越し業者の見積り取っておいて」

 

今から15年程前、私が前職の若手社員だった頃の上司とのやり取りの1コマである。

いわゆる『転勤辞令』だ。

 

前職はマンションの施工管理業務に携わっていたため、竣工間際になると、あるいは躯体が基準階まで打ち上がりサイクルに乗ってくると、前述のような会話が常であった。

大都市というよりは地方中核都市をメインターゲットとしていたため、担当現場が変わる=転居を伴うことが大半であった。その数、在職4年間で4回。最短2カ月ということもあった。

当時は人生設計など頭の片隅にもなく、独身で彼女もなし。ゆえに転勤に対する抵抗も特になく、「面倒だなぁ」くらいに考えていた。逆に、スキルアップや人脈の広がり、様々な地域文化を経験できるといったメリットの方が大きく感じられもした。

 

ところが、入社4年目は波乱万丈の1年となった。社員同士で行ったスノーボードで首を骨折し、意識不明となり入院。後遺症もなく奇跡の復活を果たしたが、4カ月後に体調不良で倒れ、また入院。挙句の果てに愛車の盗難被害にも遭う始末である。まさに厄年といえよう。

 

そういった激動の1年を経て、ジャストへの転職に至った。これが人生の転換期となる。

 

今となっては家庭を築き、子宝にも恵まれた。横浜に居を構えることもできた。

ジャストには原則として転勤がない。だが、もしあったとしたら…

単身赴任となるのか。家族で転居となった場合、娘たちは転校で大変な思いをしないだろうか。生活環境の変化に対応できるだろうか。妻もご近所やママ友との人間関係を1から作り直さなければならない。持ち家はどうするのか。

若手の頃は転勤によるメリットが大きく感じられたが、立場や環境の変化に伴い、デメリットばかりが頭に浮かぶようになった。

 

働き方が多様化する現代、幸せのかたちも人それぞれであろう。ただ、この地に腰を据え、家族と向き合い、同僚や客先とより深い繋がりを築いてゆけることは、私にとっての幸せのひとつである。

 

調査診断第一部 小林啓介