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現場における鋼材種別の調査

従来、現場における鋼材種別の調査がサムスチールチェッカーで行われています。
しかし、サムスチールチェッカーはSM490とSS400の区分を行う装置であり、近年種々の鋼材が用いられている現状に対応しない面があります。(合金元素の変化により電気抵抗が変化することから鋼材の種別を判別しているためその条件に当てはまらないケースが出てくる)
そこで、新しく開発された携帯型のビッカース式硬度計を用いて、鋼材の強度を推定し、そのことから鋼材種別を推定する方法を開発しました。

部材にグラインダー仕上げを行う程度の作業によって測定を行うため、実質上部材に損傷を与えず鋼材種別を推定することができます。
また、作業は短時間で1日当り100箇所程度は行うことができ、コストパフォーマンスに優れた方法です。

サムスチールチェッカーで正しく判定される例サムスチールチェッカーであいまいな判定例

測定方法の概要を以下に示します。



ここに、既存のS造の建物調査で、鋼材の種別の調査に用いた例を紹介します。
基本的な手順は以下となります。


火災による被災範囲の調査

火災が発生した場合、その構造物がどのまでの範囲でどの程度の損傷を受けているか確認することが必要になります。
鉄骨造の構造物では、従来は目視による確認に加え、試験体の切取りによる強度試験が必要でした。そのため、構造物を損傷させることと結論までに時間がかかるという問題がありました。
それに対して、従来の方法に新しい非破壊試験を加えることにより、ほとんど構造物を損傷することなく、短時間で調査結果を出すシステムを開発しました。