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日工セミナー講演レポート/建築・土木鋼構造物におけるUT技術の適用事例と動向
2019年11月29日、日工セミナー「超音波試験による検査適用事例」(主催:日本工業出版株式会社)において「建築・土木鋼構造物におけるUT技術の適用事例と動向」をテーマに弊社検査計画部の古舘が登壇いたしました。
講演では、建築・土木分野におけるPAUT(フェーズドアレイUT)法の弊社での適用事例の他、PAUT法の教育・訓練、建築鉄骨溶接部に対するPAUT法の規格化への取り組みについて紹介いたしました。
PAUTの適用事例
- 既存の建築鉄骨溶接部
- 橋梁の溶接部(鋼床版×Uリブ、落橋防止装置)
- 高力ボルト・アンカーボルト
同セミナーでは弊社の他に、
- 発電設備技術検査協会
- 「超音波試験の概論-超音波を視て探傷技術を理解する-」
- 日立パワーソリューションズ
- 「最近のSAT高周波超音波探傷手法と事例紹介」
- 東京ガス
- 「ガス導管現地円周継手溶接部への新たな超音波自動探傷技術の導入」
- アイ・エス・エル
- 「超音波非破壊検査に於ける各種シミュレーションの応用」
- IHI
- 「火力発電設備でのフェーズドアレイUTの適用事例」
- ウィズソル
- 「各種構造物における超音波連続板厚測定技術の適用事例」
の講演がございました。
PAUTは、従来のAスコープUTに比べ「きず高さ」(溶接部の板厚方向の寸法)の測定に優れています。現状は、既存の構造物の溶接部やボルト接合部の調査に適用されることが多いです。
今年の春より、新築の建築鉄骨溶接部の評価(欠陥指示長さ)が、現行規準と同等で簡便に適用できる手法について複数の団体が共同で実験を行っております。
2019年12月