外壁調査
キーワード
- タイル
- モルタル
- 剥落
- 浮き
- ひび割れ
- 劣化
- 外壁調査
- 打診調査
- ひび割れ調査
- 欠損
- 赤外線サーモグラフィ
耐久性のある鉄筋コンクリート造の建物でも、日常の風雨、光、熱等の自然環境要因や、人的使用状況などにより、経年とともに材料の強度や性能に老朽化・劣化が顕れます。 そこで、外壁の補修工事の基礎資料や外壁の現状把握の為に、外壁調査を行います。主な調査項目は以下の点です。
- タイルやモルタルの剥離、浮き、ひび割れ等
- 濁水跡や外壁のエフロレッセンス
- シーリングや仕上げ材の劣化
調査方法
外壁調査の際、手の届かない高所での作業は高所作業車やゴンドラを使用します。
打診調査
打診棒や打診用ハンマーを用いて壁面を打診し、打診音により壁面の浮きを確認します。
ひび割れ調査
目視の他、クラックスケールやスケール等でひび割れ幅・ひび割れ長さを測定します。
欠損
欠損部を測定し、記録します。 右図の場合は、鉄筋のかぶり厚が十分でなく、鉄筋の膨張によってタイルの欠損が起きたと考えられます。
赤外線サーモグラフィ
赤外線サーモグラフィ装置を用いて、壁面のタイルやモルタル等の浮きの範囲を推定します。
赤外線サーモグラフィ装置で外壁表面温度を検知・可視化することで、見かけ上の表面温度差から壁面の浮きを間接的に推定することができます。図中の赤色の範囲が壁面の浮きが推定される範囲になります。
原則として部分打診調査を併用します。
劣化状態
過去調査を行った建物の劣化状態を以下に示します。
タイル
※白華現象とは、壁内原因物質が雨などによって表面に移動し、二酸化炭素と反応して白い粉となる現象です。
シーリング材
塗装、目地