版厚調査
RC・SRC構造物にて、床、壁の厚さを推定、測定します。
非破壊の手法としては、超音波法、若しくはⅩ線撮影法により版厚を推定します。
超音波法は、最大で600mm程度の厚さまで測定可能ですが、コンクリート表面が露出していることが望ましく、表面に仕上げがある場合や表面のモルタルなどが浮いている場合など超音波が伝達されない条件下では測定不可となります。
調査に必要なスペースは測定面では500㎜×500㎜、調査員が入れることが条件となります。
Ⅹ線撮影法は、最大で300㎜程度の厚さまで測定可能ですが、Ⅹ線撮影を行うため有資格者による安全管理と、撮影面の両側(壁両面、床の場合は上階・下階)で作業ができることが条件となります。
超音波法、Ⅹ線撮影法とも表面にモルタル仕上げなどが施されている場合は、仕上げ厚さ+版厚の値が調査値となります。
破壊の手法としては、小径のコアを採取し厚さを実測します。
非破壊の手法が実施できない場合や、高い精度を求める場合に用いられる手法です。
非破壊、破壊の両手法ともボード類の仕上げは撤去する必要があり、コンクリート表面が平滑であることが調査実施の条件となります。