X線探査
エックス線探査
コンクリート内の埋設物を、エックス線装置を使用して既設コンクリート内を撮影し内部状況を探査します。またターゲットを使用することにより、埋設物の種類や位置等を把握することができます。
※このターゲットは㈱NTTファシリティーズ総合研究所と㈱ジャストが共同開発しました。
エックス線探査フロー
現像・判定後、図6のように有効(保証)範囲と障害物(電線管等)の位置を現地にて、けがきます。また、報告書が必要な場合は作成します。
探査できる埋設物
CD管
RCレーダでは判定できないCD管もエックス線では探査可能です。
ジャンカ
エックス線の透過量の違いにより、コンクリート内のジャンカを探査することもできます。
鉄筋径
フィルムの拡大率 を計算することにより、鉄筋径を推定することが可能になります。
コンクリート内にある鉄筋が、フィルムに影響される径の大きさは下式に表されます。
R2=R1(L1+t)/(L1+d+R1/2)
L1 | 宣言から、スラブまたは壁までの距離 |
t | コンクリート板厚 |
R1 | 鉄筋径 |
R2 | フィルム上での鉄筋径 |
d | 鉄筋かぶり厚さ |
クラック
ジャンカ同様、エックス線の透過量の違いにより、探査可能となります。
調査条件
- 壁厚350mm以内
- 撮影の邪魔になる障害物がないこと
- 立ち入り禁止区域を設置できること
- 鉄筋径調査の場合は必要距離を確保できること(1000mm以上)
- 100V15Aの電源が必要