管清工業株式会社

事例管清工業株式会社

スマカンで展開図〜報告書作成の時間を約半分に圧縮!
スマカンで展開図〜報告書作成の時間を約半分に圧縮!
管清工業株式会社は、1962年に創業された会社で、主に公共下水道施設・民間の排水設備の管路管理を行っている会社です。公共事業部(管路管理)、排水事業部(宅内排水設備、建物トイレ等)、運輸事業部(鉄道関連、駅舎のトイレ、地下鉄のトンネル内の壁面)と3つの事業を展開しています。全国に拠点を有しており、日本中どこでもサービスを提供することが可能です。
そのような中、下水管の管路調査を行なう際に様々な理由で非効率が発生しており、対応が急務な状況でした。
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課題
  • 展開図を作成するソフトと報告書を作成するソフトが別だったため、データのコピー、読み取り等ソフトをまたがる作業が煩雑だった
  • 損傷の登録に膨大な時間を費やしていた
  • 業容拡大により繁忙度が高まってきており、業務の平準化が求められていた
この課題に対し、同社は以下にして対策を講じ、解決につなげていったのか?
管清工業株式会社東京本部 公共事業部 工事部 工事課 大向課長(現 東京本部東北営業所長)、藤井課長、茂木係長、神白主任、水間様に詳しいお話をお伺いしました。

ソフト間のデータ移行が煩雑で非効率が発生

ースマカン導入前の課題を教えて下さい。
茂木さん:これまでは、展開図作成用のソフトと報告書作成用のソフトが独立しており、展開図を作成したあとに報告書作成用のソフトにデータをコピーしたり、ハードディスクを介して別の報告書作成ソフトへ取り込んだりする必要がありました。ソフトをまたいだ作業が多く、とても煩わしかったです。
神白さん:これは私も感じていました。データの受け渡しに時間がかかり、作業効率が悪くなっていました。また、展開図作成用のソフトは展開図しか見れないのですが、展開図だけで異常項目を探すことは難しいので、動画を見て確認する必要があります。以前のソフトだと展開図しか表示されないので、別のソフトを使って動画を確認していました。
水間さん:これまで使っていたソフトは、修正作業がしづらく、何度もやり直しが必要な状態でした。
大向さん:報告書チームはこれまでは年度末が繁忙期でしたが、下水道管路の包括的民間委託が始まったため、年度末だけでなく、それ以外の時期も忙しくなってきており、業務スケジュールが常時立て込んでいる状態となっていました。
働き方改革を進めないといけない中でこのような状態だったため、業務の効率化をする必要がありました。
また、これは現場での話なのですが、従来利用していたソフトではカメラでの撮影とカメラで撮影された画像の展開処理が別々に行われていました。これにより、途中でカメラが止まったとしても展開処理は止まらないので、停止時の画像が引き伸ばされて展開図が作成されてしまいます。
よってカメラを止めるときは展開処理も止めないといけないのですが、別々に処理されているためどうしてもタイムラグが生じ、展開図が引き伸ばされてしまいます。
このズレについては現場で修正しなければならず、限られた時間で調査することが求められている中、とても負担になっていました。
ーそのような課題を抱えるなか、スマカンの導入が進んだきっかけは何でしたか?
大向さん:ジャストさんのことは昔から知っていましたが、非破壊検査をやっている会社という認識でした。過去、運輸事業部で調査をお願いしたこともあります。
B-DASHプロジェクトという、国土交通省が行っているプロジェクトに一緒に参画したのが下水管領域でのお付き合いのはじまりでした。
最初は私が窓口として担当していましたが、プロジェクトが進む中で仕様を提供してもらい、実際に報告書を作成しているメンバーともコミュニケーションを取ってくれたのは非常にありがたかったです。
茂木さん:私は報告書作成を担当しています、ジャストさんと密にやり取りをさせてもらいました。私達の意見を聞いて、前向きに改善してくれたので助かりました。
大向さん:私達のフィードバックがすぐに反映されていくので、開発スピードは相当早いと思います。弊社は他にもいくつか外部のパートナーとプロジェクトを進めていますが、完成の速さ、要望への対応力はダントツで一番だと思っています。
神白さん:新しいソフトを使うことはよくあるのですが、スマカンメンバーは実際に作業している現場まで来てくれて意見交換を直接することができたのは良かったと思っています。

スマカンの活用により二度手間が解消

ースマカンを実際の業務で利用してみていかがでしたか?
水間さん:写真が自動で格納されることに感動しました。今までは自分でいちいちキャプチャを取り格納しないといけなかったのですが、自動化されてとても助かっています。距離の変更もやりやすくなりました。また、以前のソフトであった二度手間もなくなり、一回ですむようになりました。
茂木さん:クラウド上にデータがあるので、最新のものがすぐわかるのがありがたいです。今まではコピーを繰り返していたのでバージョン管理がとても難しかったです。また、展開データはデータ数が多いので、現場からデータを受け取るときにかなり時間がかかっていましたが、クラウドにあればデータの受け渡しの時間は発生しないので、時短につながっています。
直感で操作できる点も助かっています。以前のソフトは操作性が悪く、非効率が発生していました。また、新入社員等、初めてソフトを扱う人に対しても、簡単に説明すれば使えるようになるので助かっています。
大向さん:スマカンはカメラでの撮影と展開処理が連動しているので、カメラ停止時に展開処理も停止するので、展開図のズレが発生しません。これにより、現場で無駄な作業をする必要がなくなり、効率が大きく改善しました。
 
神白さん:スマカンは、展開図と動画を並べてみることができるので、とても助かっています。以前も別のソフトを使って並べて見ていましたが、スマカンは動画と展開図が連動しているので、目線やマウスカーソルの移動の負担がなくなり、作業性は大きく改善しました。作業時間としては、半分とまではいきませんが、それに近いくらいまで作業時間は削減できていると感じています。今はまだ使い始めたばかりですが、操作に慣れてくればもっと改善すると思っています。
ー今後、スマカンで取り組んでいきたいことは何ですか?
大向さん:現在は東京本部でしか使っていないため、名古屋、大阪、九州でも使ってもらえるようにしたいと考えています。そのためには東京本部で出ている要望について対応してもらえれば、アピールしやすいです。
また、協力会社にも広く普及できればいいと思っています。ソフトウェアとしては優れているので、より多くの人に使ってもらいたいと考えています。
ー今後、スマカンに期待することはなんですか?
茂木さん:今後のスマカンに期待していることは、損傷判定についてです。現在AIを活用した損傷判定について開発していると聞いているので、これが実装されるといいなと思っています。
水間さん:改善要望はたくさん出させてもらっているので、そちらの対応をお願いしたいです。
神白さん:自治体毎に仕様が異なるところがあるため、それぞれの自治体に対応してもらえるとありがたいとおもっています。細かい違いが多いのですが、そこを対応してもらえると作業効率が更に改善します。