探査サービス
ルールの例 1
こういうときは、こういう技術レベルの業者を使って、このような探査をし、探査技術者からの報告や助言を参考にする
ルールの例 2
ルール1の探査結果や報告、助言どおりの作業が難しい場合、本社協議とする
など、会社として決めたルールやその「しくみ」を導入することで確実に埋設物切断事故は削減できます。
そのしくみを全社に導入し、事故を減らすことのできる立場の方は、現場担当者ではなく全社の安全に責任のある本社の
安全品質管理者、本社工事部長、構造設計者のみなさまです。
Machine & Application
探査機器と用途
コンクリート内 X線探査|用途:改修工事の事前調査
使用機器
機器名称 | 1.RF-3530CP 2.RIX-200MC |
---|---|
撮影対象物 | コンクリート内の鉄筋、配管配線類 |
調査手順
- 墨出作業
- 探査依頼者にて墨出を実施。
- 仮設等作業エリアの安全管理措置実施。(ボード等仕上げ撤去が必要かを確認する)
- 探査準備
機材の搬入、機器のエージング、装置フィルムのセット。
- 撮影
照射時間:撮影箇所厚さ300mm程度まで1分以下(X線作業主任者が安全管理を実施)
- 現像
暗室車にて現像を行う。
- 障害物の確認
フィルム状の電配管、障害物を確認する。(障害物などにより、依頼内容を満たさない場合再撮影を行う)
- 現地けがき
フィルムの有効範囲、障害物を撮影面にマーキングする。(フィルムのダブルチェックを行う)
- 作業完了
片付け、清掃を行う。
- 完了報告
撮影箇所毎、立会いのうえ結果報告(フィルム、裏面状況等)
安全管理について
「電離放射線障害防止規則」・「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律、施工規則」「障害防止法」に基づき作業を行う。
※X線作業の際は、X線作業主任者を選定し、立入禁止区域の設置、管理、標識及び遮蔽等の安全管理上の措置を行う。
【立入禁止区域 照射側:線源より5m フィルム側:撮影する躯体より1m】
X線検査の特性
- コンクリート内の鉄筋、配管を区別することができる。
- 撮影対象物の厚さが350mm以下であれば最も安全が担保できる手法である。
- 1日の撮影数量は10枚〜15枚程度である。
- 対象物が厚くなるほど撮影範囲が狭くなる。
- 埋設物が拡大して映る。
X線探査条件
- 撮影対象物の厚さが350mm以下である。※350mm以上の箇所はレーダ探査を併用し実施する。
- 撮影対象物の両側で作業ができる。(装置側とフィルム側)
- 撮影対象物がコンクリート面である。(仕上げがない状態)
- コア削孔側に装置を設置し撮影する。
- 撮影箇所近傍に開口や配管がある場合は、感光により判定できない場合がある。
- 外部作業の場合、雨天は作業不可とする。
電磁波レーダ探査|用途:改修工事の事前調査
使用機器
機器名称 | 1. ハンディーサーチ NJJ-95A以降シリーズ 2. SIR-EZ 3. SIR-EZHR 4. SIR-EZXT探査対象物 |
---|---|
探査対象物 | 金属物(鉄筋等) |
調査手順
- 墨出作業
- 探査依頼者にて墨出を実施。
- 仮設等作業エリアの安全管理措置実施。(ボード等仕上げ撤去が必要かを確認する)
- 探査準備
探査範囲、マーキング方法を確認する。
- レーダ探査
探査を実施し、反射波位置を現地にプロットする。
- 現地けがき
プロットした反射波をつなぎ埋設物をマーキングする。同一ピッチで同一の深さの反応を鉄筋と判断する。
- 障害物の確認
鉄筋と異なる反応で、連続性が確認できるものについては、注意箇所マーキングを行う。また、鉄筋のかぶり厚さを現地に明記する。
- 作業完了
片付け、清掃を行う。
- 完了報告
撮影箇所毎、立会いのうえ結果報告(フィルム、裏面状況等)
レーダ探査の特性
- コンクリート内金属物の位置、深さを推定することができる。
- 配筋調査など、調査範囲が広い場合は、X線探査より作業効率がよい。
レーダ探査条件
- 撮影対象物がコンクリート面である。
- 配筋調査に適する。
- 非金属の埋設物は反応しづらい。
- 埋設物の種類特定ができない。
- 入隅部から100mmは不可領域となる。
- 探査面から一番浅い金属物や異物に反応し、それより下は探査不可領域となる。
Message from JUST
安全管理・品質管理のご担当者さま
埋設物の切断事故を避けるには、事前の探査が必要です
ジャストが埋設物探査をはじめたのは30年以上前です。
通信事業者のインフラ切断事故を削減するため、業界ではじめて、コンクリート内のX線撮影技術を実用化し手法を確立しました。
そのとき開発したX線撮影用の鉛ターゲットは、コンクリート内のX線撮影における画期的な発明となり、コンクリート内探査におけるX線手法の一般化に大きく寄与するものでした。
その後、現在に至るまで、X線のほか、レーダ探査や地中探査も展開し、さまざまな現場の埋設物切断事故の削減に貢献しております。
ジャストが気づいたこと
これまでの業界でも長期にわたる探査業務を通じてジャストが気づいた点があります。
それは単なる探査技術だけでは、事故の削減につながらない場合があるという事実です。
それはなぜか?―探査機器を使用できるということだけでなく、図面をみる、周辺環境を確認する、別の機器でも確認する、そして後工程の方へ、探査結果やリスクを正確にお伝えする、探査結果が不明瞭であった場合は、それも含めお伝えする、そしてなにより、探査結果が不明瞭な箇所の削孔やはつりは可能なかぎり避ける。そしてそれをお客さま自身にも守っていただくこと。
これで事故削減につながるのです。