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五重塔

私は現在、山口県に住んでいる。
山口県には瑠璃光寺という寺があり、国宝の五重塔がある。
実際の建物を目の前にすると圧倒され、四季折々の風景美に感動を覚える。

そもそも五重塔とは何なのだろうか?
ネット等で調べると、
「仏塔の形式の一つで層塔と呼ばれる桜閣形式の仏塔のうち五重の屋根を持つものを示す。
下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるのもので、それが5つの世界(5大思想)を示し、仏教的な宇宙観を表している。」
「塔はストゥーバとも言われ、釈迦の遺骨を奉安するためものもの」
「平安時代ごろから、巡礼をすることで功徳を積む場所。または位置的な目安になるもの」
と記載されている。
塔の持つ存在意味とは、時代の変化と共に変化してきたみたいだ。
近代では、テーマパーク的な存在も担っている。

五重塔とは、なかなかミステリアスな建築物ともいえる。
現在日本で建在している五重塔は50前後ある。
これは世界的に見ても多いほうなのである。
なぜ地震が多い日本で、多くの古い五重塔が建在しているのだろうか?
五重塔の耐震構造である「柔構造」は近代建築物超高層建築にも採用されている。
五重塔が耐震に優れているのは「心柱振動吸収説」や「閂説」が存在するが、
この柔構造は江戸時代以降の構法であり、それ以前の塔については説明がつかない。
この様に、現代においても説明のつかない事が多いのが現状である。

しかし、木造という建築材料だけで何百年も建在しているのは事実であり、
その構法は、何百年も経った現代建築構造と同じ部分があるのも事実だ。

何百年前の建築技術が、現代に結果を残したように、
私達の技術も、何百年後かに残せるよう日々邁進していきたいと思う。

山口出張所所長
村上 豊吏