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ジャストコラム

記憶

私は、大きな地震に不思議と縁があるが,幸いにも無事でいる。

1964年 新潟地震(2才)その時、私は近所の道路で砂遊びをしていて、激しく泣いているところに近所の人が来てくれた記憶がある。人に話すと2才で?と一笑に付されてしまう。
1978年 宮城県沖地震 その時、姉が仙台にいた。
1995年 兵庫県南部地震 その時、義父(妻の父)が大阪にいた。

1999年にジャスト仙台営業所開設してから
2003年 宮城県北部連続地震
2005年 宮城地震

2011年3月11日14時46分 東北地方太平洋沖地震が発生した。
その時,私は仙台営業所の駐車場で立ち話をしていた。
ビキッと地面が鳴り、すさまじい揺れが起きた。恐ろしい。
地震により東北の沿岸部の風景は大きく変貌していた。
あれから4年3か月が過ぎ,最近、やっとインフラの整備が進み,建物が建ち始めた。しかし,大きい街と小さい街の復興の進み方には大きな開きがある。復興の遅れている街では,地面だけの広い風景を目の当たりにして何年か前の記憶が呼び戻される始末である。情けない。

私自身、年齢とともに、思い出す力が薄れている様な気がする。
人間の脳は、見たり、聞いたりした事をしっかり記憶しているのだが,年齢とともに思い出す能力が低下してくるのだという。思い出す訓練をすると有効らしい。私も、あの時の大変であった事を時々思い出すようにして、しっかり記憶しておこうと思う。

震災後,『がんばろう東北!!』の名のもとに皆が手を取り合っていたはずだが,車の後ろ貼ってあった『がんばろう東北』というステッカーが,最近では、ほとんど見掛けなくなってしまった。寂しい。
確かに、忘れてしまいたいと思う人も多くいるでしょう。ただ、忘れたら備えはなくなる。
風化させてはいけない。

この様に言っている私も実は、震災直後に買った防災グッズ!、毎年中身を変えようと思っていたが埃を被ってしまっている。きちんと点検しなくては!

最近、いろいろなところで、揺れ、噴火などの地殻変動が頻発している。次は、どこ?と心配になってしまう。

私達、ジャストの業務は、構造物の試験検査、調査、探査、診断と多岐にわたる。
人の為になる仕事がしたい。
これまでも、自分の携わって来た仕事によって,建物を普通に行き交う人達のリスクは減らせる事が出来ていると思う。これからもそう信じて仕事をして行きます。
『がんばろう東北!!』,『がんばろうジャスト!!』

仙台営業所 所長 小林 幸夫