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ジャストコラム

本社にツバメがやってきた

最近全国的に減ったと言われているツバメが、今年の春、本社駐車場に巣を作りました。しかも2つ。駐車場の出入口のところに作ったのですが、ここはツバメにとっては一等地なのでしょうか。

今は無事に雛が飛び立ち巣だけがポツリと寂しくオブジェ化しているのですが、ツバメには帰巣本能があり、取り残されたオブジェ(巣)は、また来年、優良物件として弊社より無料でツバメに貸し出される予定です?!

古巣の修復は、ツバメ界では入居者負担で行われるのが一般的で、元の巣と同じように土(泥)と藁の混合材で、あっというまにツバメ夫婦の手(口ばし)で新築同様に修復されます。(ちなみに構造は組石造??)そして、残念ながら帰巣されなくなった古物件は、やがて風化し自然へ回帰していきます。

私たちの家は、さまざまな建築材料から作られており、ツバメの巣のように土(泥)と藁とで簡単に修復というわけにはいきません。風化してもツバメの巣のように自然へ回帰するものでもありません。

昨今、さまざまな考え方、社会生活の変化からスクラップ・アンド・ビルドの時代から保全へとシフトされてきていますが、予算の制約や利用状況などさまざまな諸条件により維持管理が後回しになり、対処療法的に対応されていることがほとんどであり、適切な時期に適切な対処を行っていれば、建物、設備の延命化させることも可能なのです。

建築基準法第8条には、建築物の所有者・管理者は、建築物をいつも適法な状態に維持するよう努めなければならないとされています。さらには、多数の人々が利用する建築物の所有者などは、建築物の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するため、必要に応じ、その建築物の維持保全に関する準則又は計画を作成し、その他適切な措置を講じなければならないとされています。

「建物も あなたと同じ 健康診断」というスローガンがあるように家を建てたらそれで終わりではありません。永く、安心して暮らし、住み続けていくには建物も人間の体と同じように、定期的な健康診断(建物検査)が必要です。

JUSTでは会社のめざすサービスとして、
1.「構造物の安全性・信頼性確保」
2.「ストック型社会の実現」
3.「地球環境・地域環境保全への寄与」
を掲げています。

まさに我々が見習うべき姿は、ツバメだったのです!!

ツバメが巣を作る場所には「幸福が訪れる」「縁起がいい」「商売繁盛」などと聞くので、まだまだジャストの成長が楽しみです。末永く、ツバメが帰巣できるように、社屋の維持管理に努めなければなりませんね。

調査診断第3部 (いきものかかり)大石健一