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ジャストコラム

「今、1番の注目は」

宮塚英也、中込英夫、白戸太朗、山本光宏、山倉紀子・・・この名前を聞いて、懐かしいと思う人はいるでしょうか。80、90年代に活躍していたトップアスリートです。

33競技339種目が行われる今回の五輪でもあらゆるトップアスリートたちの躍動は見られますが、特に私が注目しているのは陸上、野球・ソフトボール、水泳、そしてトライアスロンです。そう、先に挙げたトップアスリートの競技こそトライアスロンであり、私も昔趣味の1つとしていたスポーツでもあります。

 

トライアスロンは1974年にアメリカで誕生したスポーツで、1人がスイム・バイク・ランの3種目を連続して行う競技です。一般的に、このスポーツに過酷なイメージがあるのはハワイで行われている通称「アイアンマンレース」の存在によるものと思われます。このレースは退役軍人の宴会で「ホノルルマラソン(42.195km)、ラフウォータースイム(3.86km)、アラウンド・オアフロードレース(180km)のどれが最も過酷か?それなら3つまとめてやってみては」といったことから1978年に始まったと言われています。当時の制限時間17時間は現在にも引き継がれており、世界の予選をクリアしたアスリートたちが、毎年10月にハワイ島で開催される「アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ」に集うのです。

 

オリンピックではスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの合計51.5kmで行われ、トップ選手は男子が1時間45分程度、女子が2時間程度でゴールします。マラソンより短い時間ですが、それでも過酷と思われるトライアスロンに人はなぜ魅力を感じるのでしょうか。

トライアスロンの魅力を登山にたとえることがあります。「5時間かけて頂上にたどり着く者も、8時間かけてたどり着く者も、その頂から眺める光景の美しさに変わりはない」。これはトライアスロン競技では、ゴールした順位に関係なく「完走した者すべてが勝者である」といったトライアスロンの精神を表現したものです。事実、トライアスロンのゴールではトップ以外にもゴールテープが用意されます。

 

簡単ではありませんが、トライアスロンは誰もが挑戦できるスポーツです。コツコツと練習を積み重ね体力をつけることで必ず完走できるレベルに到達し、レースで全ての力を出し切ったその先には必ずや感動のゴールがあなたを待っています。

コラムが掲載される頃、すでに競技日程は過ぎているかもしれませんが、皆さんもちょっと注目をしてみてください。(当然パラリンピックにもトライアスロンはあります)

でも、元球児の私が今一番注目しているのが、実は「SHO TIME」であったりするのです!

 

NIT創成研究部 川越洋樹