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溶接部の超音波探傷検査に関する問合せ

溶接部の超音波探傷で板厚40mm以上の場合、なぜ45度の探触子を併用するのですか?
溶接部の超音波探傷試験では、全溶接断面に超音波ビームが当ることが重要です。両面から探傷走査ができる場合は、ほぼ全溶接断面に超音波ビームが当ります。 通常の溶接部の斜角探傷では70°の探触子を用いますので、板厚が薄い場合は1回反射法を用いて、裏側で超音波を反射させて全溶接断面に超音波ビームが当 るようにします。 しかし、板厚が40mmを超えるとビーム路程(超音波の伝搬する距離)が長く、ノイズが大きくなりSN比が低下して適正な探傷が困難になります。(一般的にはビーム路程250mm以内での探傷となっています) そこで、45°の探触子を用いて、1回反射法で全溶接断面に超音波ビームが当るようにします。 そのため、閉鎖断面の場合は40mm以上の板厚で70°の探触子だけでなく45°の探触子を用います。
ペンキの上やメッキの上からでも超音波探傷検査はできますか?
溶接部の超音波探傷試験では、探傷面にペンキやメッキがなどの付着物がある場合はその影響を確認しておく必要があります。また、溶接ビード上に塗装・メッキがあると外観検査が制限され、開口幅の狭いわれや浅く狭いアンダーカットの検査はできなくなります。